マツダ「CX-30」は「CX-3」と「CX-5」の中間サイズ
マツダでは、2012年に「CX-5」、2015年に「CX-3」、2017年には国内向けに3列シートの「CX-8」をそれぞれ投入、SUVのラインナップを拡充してきた。ほかにも、中国市場専用車で「アテンザワゴン」(現MAZDA6)がベースになっている「CX-4」や、北米向けの「CX-9」などもある。
「従来の『CX-3』と『CX-5』の中間サイズにあたる『CX-30』がラインナップに入ってきたことで、商品像の差別化がはっきりしてくる。『CX-5』では少し大きいし、『CX-3』だと1人乗りや2人乗りはいいが、後席足元や荷室の空間が狭いと言われるお客様に『CX-30』がフィットするのです。それぞれのニーズに合わせて、より先鋭化された、きめ細かいご提案ができるようになる」(佐賀氏)
同社の代名詞になった、SKYACTIVエンジンや統一性を持たせた魂動デザインは、2012年に投入した「CX-5」を皮切りに一巡し、今年から第2ステージに入った。新世代商品群の第1弾が、今年5月に「アクセラ」改め「MAZDA3」として投入したセダンとファストバックのクルマで、その「MAZDA3」をベースとしているのが今回の「CX-30」だ。
また、第2ステージに入ったことを内外に示すためか、フルモデルチェンジを待たずして今年、「デミオ」を「MAZDA2」に、「アテンザ」を「MAZDA6」に相次いで変更している。これらのクルマはペットネームを廃止した一方、CXシリーズのSUVジャンルのクルマについても今回以降、「CX-30」と2桁の数字にしていくことで、新世代カーへの移行を印象づける狙いなのだろう。