前出の佐賀氏は、「これ以上、あまりシームレスにSUVのラインナップを広げてもという気もしますし、スモールSUVのジャンルとなると、軽自動車のSUVとの(競合の)兼ね合いも出てくるでしょう」と語るにとどめていたが、他社も含めてクルマのサイズが肥大化する一方の昨今、全長4000mm前後、全幅が1695mmに収まる5ナンバーサイズのスモールSUVニーズも、少なくはない。そう考えると、次期「MAZDA2」やその派生SUVの有無にも注目が集まる。
一方、「MAZDA6」や「CX-5」の次期型(「CX-50」?)も、来年から再来年にかけての登場が予想される。こちらは直列6気筒エンジン搭載でFRレイアウトと目され、現行より若干、サイズアップするのではといった観測もあり、クルマ好きの間では話題だ。
ともあれ、今年からスタートした新世代商品群は、マツダが名実ともに「欧州プレミアムの賢い選択肢」のメーカーに脱皮していけるかどうかを占うことになる。