◆2019年のギョーザバトル勝者は?
“令和初”の宇都宮、浜松の東西餃子対決はどうなるのか。総務省・家計調査のデータをチェックすると、8月までの実績が確認できる。その結果は、宇都宮市が2738円(月平均342円)、浜松市が2489円(同311円)と249円差で宇都宮がリードしている。
だが、月平均の差は31円。宇都宮は3月の支出金額が544円とずば抜けて多く(浜松は285円)、その“貯金”が効いている感じだ。この先の浜松市民の購入頻度・金額次第で逆転は十分あり得る。最後まで熾烈な争いが続くことになりそうだ。
◆浜松、宇都宮に続く「伏兵」の存在
そんな2強対決に続くのが、2018年4位の京都市(年間支出額2989円)だ。今年も8月まで2082円と健闘している。5月は京都が390円で断トツで、浜松、宇都宮を上回った。
異変は7月にも起きた。福岡市が296円でトップに立ち、2位・宇都宮市の291円をわずかながら上回った。ちなみに浜松市は263円にとどまっている。もっとも、福岡が上位に顔を出したのは7月だけだったので、最終的に2強を逆転することは困難だろう。京都市が2強を脅かすかどうか、今後の動向がポイントだ。
この数年、全国的に餃子ブームが再燃し、餃子づくりや日本の製造機械が海外で人気を集めている。宇都宮市では、餃子を介して市の魅力を外国人に発信してもらう「餃子で世界征腹計画」というプロジェクトもスタートした。
庶民に愛される餃子で、地方の活性化が進むことは喜ばしいこと。今後は2強以外の都市も餃子文化をどんどん発展させ、盛り上げていってほしいものである。