2019年04月28日の卒業コンサートで11年のアイドル生活を終えた指原莉乃(時事通信フォト)
友永の真剣さからは、結婚への熱意が伝わってくる。今作、最後に残った女性とバチェラーが結婚する可能性は過去作よりも高い。僕はそう観ている。
シーズン1の久保裕丈は36歳、シーズン2の小柳津林太郎は35歳でバチェラーとなった。毎話、最後に行われるのが「ローズセレモニー」。名前を呼ばれ、バラを渡された女性が生き残る。逆に呼ばれなかった女性は去っていく。
番組名物の儀式で久保、小柳津ともにまず落としていったのが、自身の年齢と近い女性陣だった。物語の序盤でアラサー世代は殲滅。本格的に結婚相手を選ぶ後半パート、伴侶の座を争ったのは20代の美女ばかりとなっていた。
結果、2人のバチェラーは10歳ほど年の離れた美女と結ばれる。しかし、両カップル共に結婚することはなく早々に離別。番組のナレーションで“真実の愛”を連呼しておきながら、寂しすぎる結末。『バチェラー・ジャパン』とはゴージャスな婚活であり、金持ちと若い美女の遊びの場であってはならない。
シーズン3は、結婚リアル路線を突き進む!
まず、エントリーされた20名の平均年齢が最も高い。バチェラー友永が最年少31歳といったことを考慮すれば、過去シリーズよりも現実味があることがわかる。なおかつ今現在、友永が残しているのは自身の年齢に近い女性ばかり(エピソード7時点で最年少が25歳の岩間恵)。とどのつまり、同性として好感が持てるバチェラーなのである。
女性の平均年齢が上がったことにより、過去作と比べて減ったのがケンカ。個別インタビューでグチは漏れるものの、直接言い合うといった描写は一切ない。シーズン1、2ともに場の空気を悪くした女性は皆早々に去っていった。過去作を研究している女性陣は同じ轍を踏むはずがない。他人を牽制するよりも、自らの価値を上げることに力を割いている。
作風が変化したことによって、スタジオレギュラーである今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃のコメントも前回とは異なったものに……。バチェラー2のCMで効果的に使われていたのが、指原が「早くケンカして欲しい!」と嬉々と話すシーン。シーズン3では女性がバチェラーに仕掛けた作戦の意図を理解しない今田、藤森に「もー!!」と悶えるシーンへと変更。今作のテーマがケンカではなく作戦になったことが、CMからも読み取れる。
前回、あれほどケンカを求めていた指原も今回は女性陣に感心しっぱなし!
「ローズセレモニー」前のカクテルパーティーにて、女性の殻を破るために自ら率先してシャンパンを開けていくバチェラー。しかし終盤、飲み過ぎがたたり泥酔寸前となる。そこに「もう1杯どうぞ~」とシャンパンを持ってきたのが最年少の岩間。バチェラーは「キツイなぁ」思いつつ、一気飲み。そこでビックリ、岩間が手渡したのはシャンパンではなくジンジャエールだった。
女性のテクニックを目の当たりにした指原は「今までは『はちゃめちゃやな!』と観てたけど、今回は女性として勉強になるところが多すぎます!」と漏らした。