ライフ

“塩フリージング”した食材の使い方4種類

塩フリージングした食材はどう使う?(写真/アフロ)

 食欲の秋はまさにおいしいものが目白押しだ。旬の魚や野菜をついたくさん買いたくなるが、どうやって保存するか悩ましい。そんな時にオススメなのが、「塩フリージング」だ。

 冷凍する前に塩を使ってひと手間かけ、冷凍すると、食材がおいしく長く保存でき、調理が断然ラクになるのだという。塩フリージング考案者で料理研究家の濱田美里さんはこう語る。

「そもそも、冷凍保存をすれば食材を長持ちさせられます。しかし、塩ゆでや塩もみをするなど、塩を食材に加えてから冷凍した方が、よりおいしく保存できるんです。基本的に食材の重量に対して1%の塩を使います。少ない塩分でも、冷凍することで食材の内側まで下味がしっかりつくので、調理時に新しい下味を加える必要がなく、無理なく減塩できるのもメリットです」

 冷凍するにあたっては、ジッパー付き容器に入れたり、ラップで包んだりする。それでは、塩フリージングした食材をどう使うか? 4つの方法を聞いた。

◆電子レンジで解凍する

電子レンジでの解凍は弱加熱で

 時間がない時は、電子レンジで解凍するのが便利。半解凍などの機能を使うか、なければ100~200Wの弱加熱で1分ずつ、様子を見ながら加熱する。加熱しすぎは禁物。

 塩漬けした一尾魚を解凍し、刺し身などで食べる場合は、電子レンジで解凍すると加熱しすぎることがあるので避けること。この場合は、前もって冷蔵庫、または氷水で解凍しておくのがおすすめだ。

◆氷水で解凍する

氷水につけると冷蔵庫より早く解凍できる

 冷凍用保存袋に食材を入れたまま、ボウルに入れた氷水につけると、冷蔵庫より早く解凍できる。流水にさらして解凍してもよいが、氷水の場合は放っておけるし、水道代の節約にも。食材の分量によって解凍にかかる時間は変わる。

 ラップに小分けした食材を解凍する場合は、使う分だけラップをしたまま、ポリ袋などに入れて同様に解凍する。

◆冷蔵庫で解凍する

 冷凍庫からチルドルーム、または冷蔵庫に移して解凍する。数時間から一晩はかかるが、食材のベストな状態を保ったまま解凍できる。

 解凍時間は素材や部位によってまちまち。かたまり肉や薄切り肉などを調理する場合は、半解凍状態で調理した方が、きれいに切り分けられる。

◆凍ったまま調理する

 いんげんや大根などは、解凍せずにみそ汁などの汁物、煮物などに使える。凍ったまま加熱調理した方が食感よく、おいしく仕上がることもある。

 塩をふった鶏肉や豚肉、切り身魚の場合、凍ったまま衣をつけて、中温に熱した油で唐揚げやフライにしてもOK。

イラスト/うえだのぶ

※女性セブン2019年10月24日号

関連キーワード

トピックス

山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
ロシアで勾留中に死亡したウクライナ人フリージャーナリスト、ビクトリア・ロシチナさん(Facebook /時事通信フォト)
脳、眼球、咽頭が摘出、体重は20キロ台…“激しい拷問”受けたウクライナ人女性記者の葬儀を覆った“深い悲しみと怒り”「大行列ができ軍人が『ビクトリアに栄光あれ!』と…」
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン