スキャンダル合戦に持ち込むことに失敗した文政権には、曹氏辞任しか選択肢が残されていなかった。韓国の政治評論家・崔秉黙(チェ・ブンムク)氏が語る。
「曹氏はいずれ検察に起訴されることは確実。そうなれば“公正と正義”を標榜していた文政権にとっては大きな痛手です。来年の総選挙で与党が敗北することも十分にあり得ます」
辞任の20分後には古巣・ソウル大へ復職を申請したことも判明し、さらなる顰蹙を買った曹氏。タマネギ男騒動は文政権の終わりの始まりとなりそうだ。
●取材・文/赤石晋一郎(ジャーナリスト)
※週刊ポスト2019年11月1日号