2016年に次女が生まれてからは、長女が寂しい思いをしないよう心がけた。
「継父のなかには“どうしても実子をかわいがってしまう”というかたもいますが、僕はどちらも分け隔てなくかわいく、自分でも驚くべき発見でした。上の子には“あなたが大切なんだよ”というメッセージを発信することを心がけ、下の子を通して『お姉ちゃんは1才の頃、こんなふうだったのかな』と想像することも楽しかったです」
ステップファーザーにとって何より大切なのは「準備」だと音喜多さんは強調する。
「ステップファーザーになることは子供の人生を途中から背負うことです。突然父親になるのだから、実の親の何十倍も準備しないと子供を傷つけます。
将来的に娘が『本当のお父さんと暮らしたい』と言う可能性もゼロではないので、そうなったらショックを受けるだろうことも今から想像してシミュレーションしています」
現在の音喜多さんが想像するのは「長女の結婚式」だ。
「いちばん感動するのは両親への手紙ですからね。長女の結婚式を勝手に想像して、“手紙を読んでくれるかな”とひとりでドキドキします」
そう緊張気味に語る顔は、紛れもない父親の表情だった。
※女性セブン2019年11月7・14日号