ビジネス

直感的に調理できる『電気圧力鍋』 開発に至るまでの壁

アイリスオーヤマの『電気圧力鍋』

 掃除、洗濯、料理…と、家事の悩みが尽きることはない。特に毎日の料理は、献立を考え、下ごしらえをして、盛り付けて…と、やるべきことは多岐にわたり、かなりの手間と時間が掛かる。そんな中、アイリスオーヤマから登場したのが、卓上でも使える『電気圧力鍋』(容量2.2リットル。オープン価格、実勢価格約1万8000円)だ。

 開発が始まったのは2018年夏のこと。共働き世帯の増加により、時短調理のニーズが高まる中、各社から電気圧力鍋が続々と登場していた。

 しかし、当時発売されていた他社商品の多くは、サイズが大きく、デザインも昔ながらの変哲もない「鍋」ばかり。さらに、取扱説明書が手放せないという使いにくさも指摘されていた。そこで、卓上でも使えるサイズ設計、食卓に溶け込むシンプルでおしゃれなデザイン、フルドット液晶を用いて直感的な操作が可能な操作フロー、といった点を意識して開発が進められた。

 最も苦労した点は、コンパクト化だ。卓上でグリル鍋として使用するためには高さを抑えなければならない。しかし、高さを抑えると、そのぶん幅広にする必要があり、従来の収納スペースに収まらなくなってしまう。

 そこで、グリル鍋として使用した際の高さと一般家庭の収納スペースを考慮して目標サイズを決め、内部部品の配置や設計を見直し、外観と品質面に問題がないことを確認し、コンパクト化を図った。

 もう1つの課題は、ユーザーが直感的に操作できるパネルを取り入れることだった。そこで、液晶画面にメニューや調理時間、操作方法などさまざまな情報を表示するようにした。本体には65種類のメニューが搭載されている。「カテゴリー」「食材」「五十音順」「レシピ番号」の4種類の検索方法を用意し、多角的に1つのメニューにたどり着くようにした。

卓上に置いて、鍋料理やチーズフォンデュなどが楽しめ、ホームパーティーにも活用できる

 加えて、フタによる「排気」「密封」を画面に表示させ、圧力の状態をわかりやすくした。また、操作がシンプルな「簡単モード」も搭載。こうして、従来の電気圧力鍋のサイズや操作面の問題をクリアし、今年9月の発売に至った。

『電気圧力鍋』は、30~100℃まで温度を細かく調整できるため、低温調理や発酵調理、蒸し調理、無水調理など幅広い調理方法に対応している。そのほか、本体にある「自動調理メニュー」を選択すると、液晶パネルにQRコードが表示され、スマホで読み取ると、スマホ専用ウェブサイトでレシピが確認できるなど、ユニークな機能も搭載されている。

『電気圧力鍋』があれば、手間を省ける上に料理の幅も広がり、毎日の料理が楽しい時間になるだろう。

※女性セブン2019年11月7・14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
イエローキャブの筆頭格として活躍したかとうれいこ
【生放送中に寝たことも】かとうれいこが語るイエローキャブ時代 忙しすぎて「移動の車で寝ていた」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン