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塾講師のバイト 学生イメージ強いが60歳以上の講師も多数

借金がかさみ怪しい仕事にも手を出すようになった

定年後にもう一稼ぎする方法はある?

「定年後の働き先」の第1選択肢となるのが継続雇用だ。内閣府の「高齢社会白書」によると、退職者の約8割が選択している。ただし、給与は大幅減額となることがほとんど。仕事内容も責任を感じられなくなり、肩身の狭い思いをすることも少なくない。

 定年後世代の働き方のサポートをするライフシフト・ジャパンの大野誠一代表は、「アルバイト生活に転じる」という選択肢に注目してほしいと述べる。

「やりがいのない仕事を長く続けるというのは体力的にも精神的にも厳しい。それなら自分のやりたかった仕事や社会に貢献できる仕事をアルバイトで実現するのも手です。

 収入が減ることを気にする方もいますが、“老後資金2000万円不足問題”は、30年間の総額なので、年金プラス月5万円あればいい。この額ならアルバイトで十分賄えます」

 定年後世代の雇用に本腰を入れているのが塾業界だ。「塾講師」というと学生のアルバイトというイメージが強いが、個別指導塾「スクールIE」では、160の直営校で60歳以上の講師が220人(今年2月末時点)も在籍している。

「定年後に初めて教える人も多い。志望される理由としては教育に貢献して次世代の育成をしたい、地域に恩返しをしたいという方も多いです」(運営元のやる気スイッチグループ広報)

 個別指導を謳うスクールIEでは、1回の授業で講師一人が生徒1~2人を指導する。2人の場合、片方の生徒に中学生の英語を教え、もう片方には小学生の算数を教えるといった、学年も教科も異なることも珍しくない。1コマ90分の授業で報酬は1650円(地域や教室で異なる)ほど。60歳以上を採用する理由は現役時代の経験を期待してのことだ。

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