「即位礼正殿の儀」に参列した海外からの賓客(写真/共同通信社)

◆退位で伝わった平和主義

 この4月30日に上皇・上皇后が退位して以降、海外メディアで改めてその長年の取り組みを評価する記事が相次いだ。英BBC(4月30日)はこう伝えている。

「戦後日本の国際社会における評価を再度高めることに努めてきたのが明仁天皇である。それまでの天皇は大衆と触れ合うことは稀であった。しかし、明仁天皇は天皇の役割を再定義し、国民への同情や慈しみの心で知られるようになった。皇位継承から2年後の1991年には、それまでの規範を破り、長崎の噴火被災者たちに跪いて話しかけられた。また明仁天皇は非公式の大使として海外へも幅広く訪問し続けた」

 米NBC(4月30日)も以下のように伝えた。

「30年にわたる明仁天皇の在位中、日本の戦後の発展は継続し、2020年の五輪開催国にも選ばれた。しかし、1990年代には金融危機や重大な自然災害など苦難にも見舞われた。明仁天皇は皇室と国民の距離を縮め、日本が抱える戦後の傷を癒すことに尽力したことで尊敬を集めている。今年1月に皇居で行なわれた新年一般参賀に平成最多の参賀者が集まったことも、人気の表われだ」

 オーストラリアのテレビ局・ABC(4月30日)は、「明仁天皇は、民間から初めて天皇家に嫁ぎ、60年共に歩んだ美智子皇后と共に、和解と平和、民主主義の象徴として積極的な役割を果たした」と功績を称えている。

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン