横綱・白鵬(34)は平幕の大栄翔(前頭筆頭、26)に一方的に押し出され、衰えを感じさせる取組だった。翌日のスポーツ紙では元横綱・北の富士勝昭氏が〈私の予想より急速に落ちている〉と酷評している。
「白鵬は横審から立ち合いの張り差しやカチ上げを批判されて控えていたが、大栄翔やその翌日の朝乃山との取組では、“解禁”している。ガチンコ力士相手には、カチ上げでもしないと勝てないほどに力が衰えているということでしょう。
両横綱とも休場が多いにもかかわらず、2018年初場所から2年間で白鵬が与えた金星は6個。鶴竜にいたっては12個もある(9月場所終了時点)。それだけ、幕内上位に実力派のガチンコ力士がひしめいているということだ」(若手親方)
横綱や大関を脅かすガチンコ平幕たちが、土俵を沸かせているのである。
※週刊ポスト2019年11月29日号