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なぜチワワの方が屈強なドーベルマンよりも長生きなのか

エリート大型犬のドーベルマンのほうが短命(イラスト/斉藤ヨーコ)

 動物学者の今泉忠明さんが監修した『ざんねんないきもの事典』(2016年、高橋書店)ほか一連のシリーズが子供たちの心をつかみ、爆発的に支持を得ている。そこで今回は、今泉さんに生き物の寿命のふしぎについて解説してもらった。人間の相棒であるイヌの寿命はどれくらいなのか?

 * * *
 哺乳動物は一般的に、体が大きい方が寿命が長くなるというのがお決まり。でもイヌはその逆で、大型犬のラブラドールの寿命が10年ほど、対して小さなダックスフントは13~17年です。大型犬はお手や待てなど、何かと厳しくしつけられることがストレスにつながっているのではないでしょうか。

 警察犬や盲導犬など、高レベルな仕事を任されるイヌは気を使うことが増え、さらに短命な傾向にあります。一方の小型犬は比較的しつけがゆるく、室内でのびのび生きていることが多い。ですから、屈強なドーベルマンよりも、か弱そうなチワワの方が長生きするのでしょう。

 ペットとして飼われているイヌは寿命がどんどん延び、30年の間で約3年も長生きに。ちなみに、29.5才のギネス記録を持つ最高齢の犬は、大型でも小型でもない「中型」の牧羊犬だ。

【イヌの基本データ】
大きさ:小型犬→体重10kg未満、大型犬→体重25kg以上
生息地域:世界中
好きな食べ物:肉類すべてと果実
毎日の健康法:散歩

◆ご長寿小噺「出たがりより引きこもりがネコを救う?」

 イヌ全体の平均寿命が14.29才なのに対し、ネコは15.32才。さらに家の外へ出ないネコは15.97才、出るネコは13.63才と、ネコは“引きこもり”の方が長生きするようだ。

※女性セブン2019年12月5・12日号

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