李氏は今年8月18日、香港を訪問。李氏は同20日午前、台湾の知人との電話で「中国と境界を接する香港の新界地区にいる」と話していたという。その直後、李氏は知人に中国人民解放軍が集結する様子を収めた写真を電子メールで送ってきたが、その後、消息を絶ったという。
これら3つのケースについて、台湾行政院(政府)は「海基会など関係部門が中国と積極的に交渉を進めているが、中国にはほぼ政治しかなく、法治はない」と非難。
また、台湾行政院における中国問題担当機関である大陸委員会は中国に対し、「(3人の)拘束地点と違反の疑いがある法令、身柄の自由を制限した時間などについて即座に完全な説明をするべきだ。また、両岸(台湾と中国)間の取り決めに基づき、台湾政府と家族に詳しい状況を知らせるべきだ」と主張している。
日本人関連では反スパイ法に抵触したとして身柄を拘束された北海道大教授が最近、解放された。しかし、いまだに拘束されて取り調べを受けていたり、裁判で有罪判決を下されて服役している日本人は9人も残っており、日本政府は中国側に詳しい説明を求めている。