ライフ

マンション住人が玄関に常に佇立し恐怖、追い出せるか

マンション前にずっと突っ立っていたら…

 多くの人間が暮らすマンションでは、お互いが快適に暮らせるように、住民同士が協力し合う必要があるが、マンションの“いち住人”が玄関先で佇立行為をする場合、その住人を追い出すことはできるのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 マンションで住人同士のトラブルが発生。事の発端はゴミの出し方。それ以来、当事者のAが常に玄関に立つようになったのです。別に威嚇するでもなく、ただ立っているだけ。管理会社がAに注意すると「この行為は個人の自由だ」と反論。でも、恐怖を感じますし、Aを退去させる方法はないでしょうか。

【回答】
 管理会社が管理しているマンションの玄関は、人が看守する建造物なので、管理会社から退去を要求され、正当な理由なく応じなければ、不退去罪になります。しかし、居住者である以上、利用できる場所であるマンションの玄関先から退去を求めることは、そもそもできないように思います。

 賃貸マンションの場合は、他の居住者に不安を覚えさせ、平穏な生活ができない事態にまでになれば、賃貸借契約違反になると思われます。家主が玄関佇立を止めるように何度も催告し、それでも応じない時には、契約解除して追い出すことができます。

 分譲マンションだと、利用権を奪うことはできませんが、区分所有者はマンション建物の管理又は使用に関して区分所有者の共同の利益に反する行為をしない義務があります。違反すれば管理組合の決議で違反行為の停止を求めることができ、区分所有者の共同生活上の障害が著しく、停止要請だけでは不十分な時は、管理組合で4分の3以上の特別多数決で専有部分の使用の禁止も請求できます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン