子供たちを叱り飛ばせば、親からギャーギャー文句が来る。親たちは教師の指導にハナから期待してなくて、勉強に関しちゃ塾に頼りきり。で、教師たちをナメた子供たちは“学級崩壊”まで起こしちゃうわけでね。

 こういうことは、もう10年以上前から言われてる。つまり、今の若手教師たちはそういう状況をわかってて教師になったわけだ。もしかしたら、覚悟を持って飛び込んできたヤツはごく一部で、ほとんどは「安定した公務員」ってだけで教職を選んだんじゃないか。

 オイラがガキの頃の教師ってのは何より怖くて、冗談抜きに「神様」みたいな存在だった。当時通ってた足立区の梅島第一小学校で担任だった人は、短大を出たばっかりでハタチそこそこだったけど、親や地域の人からも「あの人は先生だ」って敬われていた。

 オイラは何かやらかすたびにいつもボコボコにされてたよ(笑)。クラス対抗の水泳大会やらリレーで死ぬほど練習させられて、当時は「クソ~」と思っていたけど、いま思うと楽しい思い出がいろいろあるんだよ。あの頃の教師にはちゃんと「子供を育てよう」って熱意とプライドがあって、子供たちや世間もそれを信じて支えてたんだよ。

 だけど、そんな時代は過去のものになっちゃったのかもしれないな。ここまできたら、当たり前のように思われてる小中学校の「義務教育」が本当に必要なのか、そこから考え直したほうがいいのかもしれない。

 教師にしたって生徒にしたって、「公立校は義務教育だから辞めさせられない」ってナメてるから、ドンドン悪さをするヤツが出てくるんだからさ。「教育無償化」は最近の政治の流行りだけど、このままじゃ税金でバカを量産するだけだぜ。

 オイラはこれまで「学習塾」ってものの悪口をサンザン言ってきた。学校じゃないところで、隠れてコソコソ勉強するなんて裕福な家の子供だけが得する“ヤミ教育”じゃないかってね。だけど、肝心の学校教育自体がここまで崩壊しちまったんなら“逆転の発想”もアリなんじゃないか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン