子供たちを叱り飛ばせば、親からギャーギャー文句が来る。親たちは教師の指導にハナから期待してなくて、勉強に関しちゃ塾に頼りきり。で、教師たちをナメた子供たちは“学級崩壊”まで起こしちゃうわけでね。
こういうことは、もう10年以上前から言われてる。つまり、今の若手教師たちはそういう状況をわかってて教師になったわけだ。もしかしたら、覚悟を持って飛び込んできたヤツはごく一部で、ほとんどは「安定した公務員」ってだけで教職を選んだんじゃないか。
オイラがガキの頃の教師ってのは何より怖くて、冗談抜きに「神様」みたいな存在だった。当時通ってた足立区の梅島第一小学校で担任だった人は、短大を出たばっかりでハタチそこそこだったけど、親や地域の人からも「あの人は先生だ」って敬われていた。
オイラは何かやらかすたびにいつもボコボコにされてたよ(笑)。クラス対抗の水泳大会やらリレーで死ぬほど練習させられて、当時は「クソ~」と思っていたけど、いま思うと楽しい思い出がいろいろあるんだよ。あの頃の教師にはちゃんと「子供を育てよう」って熱意とプライドがあって、子供たちや世間もそれを信じて支えてたんだよ。
だけど、そんな時代は過去のものになっちゃったのかもしれないな。ここまできたら、当たり前のように思われてる小中学校の「義務教育」が本当に必要なのか、そこから考え直したほうがいいのかもしれない。
教師にしたって生徒にしたって、「公立校は義務教育だから辞めさせられない」ってナメてるから、ドンドン悪さをするヤツが出てくるんだからさ。「教育無償化」は最近の政治の流行りだけど、このままじゃ税金でバカを量産するだけだぜ。
オイラはこれまで「学習塾」ってものの悪口をサンザン言ってきた。学校じゃないところで、隠れてコソコソ勉強するなんて裕福な家の子供だけが得する“ヤミ教育”じゃないかってね。だけど、肝心の学校教育自体がここまで崩壊しちまったんなら“逆転の発想”もアリなんじゃないか。