◆不眠症に悩む人々に光明「安眠の神」/日根神社(大阪)
安眠祈願で枕を持参する人も
健康は眠りから、と言われるが、大阪府泉佐野市にある日根神社は他に類を見ない「安眠」「枕」の神様として知られる。毎年5月の「まくら祭り」では幟に色とりどりの枕をつけ五社音頭を謳いながら巡行する。
「創建は奈良時代ですが、江戸時代、子宝に恵まれない村の若嫁が子授けを願って奉納した枕を幟にくくりつけて渡御したのが始まりで、以降、縁結びや疫病予防を願って枕が奉納されるようになりました」(岡真志・禰宜)
それが「安眠」の神様として信仰されるようになったのは最近のことだという。
「この30年で近年不眠症に悩む方が増え、安眠を願う参拝者が多く見えるようになりました。枕を持参してお祓いを受ける方もいます」(同前)
神社では枕の形をしたお守りや祈祷済みの枕カバーを用意している。