スポーツ

箱根駅伝で脚光浴びる「山の5区」、神々の系譜を紐解く

初代・山の神の順天堂大・今井(写真/共同通信社)

 箱根駅伝で「花の2区」と並んで脚光を浴びるのが、「山の5区」だ。スポーツジャーナリスト・生島淳氏が“神々の系譜”を紐解く。

 * * *
 5区が20.9kmから23.4kmに延びて最長区間となった2006年から、ほぼ元に戻る2017年までの期間は特異な時代でした。5区で順位を一変させる「山の神」が次々と生まれます。

 まずは順天堂大の今井正人。2007年は4分9秒差を逆転してトップに立ち、チームを総合優勝に導いた。卒業後はマラソンに挑み、35歳の今もMGCに出場するなど存在感を見せています。

 箱根が生んだ最大のスターといえるのが東洋大の柏原竜二。記録だけでなく、抜き去る際に相手をチラッと見る不敵な走りに、ファンは魅了されました。

 青山学院大4連覇の最初の年に登場した神野大地は、メディアに自分の言葉で語り、プロ転向後はケニアで長期合宿を敢行するなど、既存の型にはまらない青学大らしいランナーです。

 一方、私が“元祖”だと思うのは1974年から4年連続5区で区間賞に輝いた大東文化大の大久保初男さん。1975年には初の総合優勝の立役者となりました。

 最長区間ではない時代も、勝負を左右する選手が登場する。5区は、「10分の1」ではないのです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン