「個人差はありますが、4~5才くらいまでは、視力が1.0もありません。1才の時は0.3ほど。大人と比べ、視界がぼんやりしていることは確かです」(前出・武井さん)
子供は大人が思っている以上に敏感で、困難と闘っている。親は注意深く観察し先回りしてやる必要があるが、例外もある。
「『イヤイヤ期』は、理想と能力のギャップにイラ立っている。終わりのない葛藤です。それなのに親があれこれ聞いてくるから、さらにイラ立っちゃう。誰かが解決しなくてはならない問題でもないので、親が深刻になる必要はないと思います」(宮崎さん)
子育ては、親が自分自身のことを追い詰めない心がけも欠かせない。“記憶力のいい家族”の存在は、肩の力を抜くためにも一役買う。
「どの家庭にも、うちの兄のような人が1人いると理想的。相談するだけで楽になりますから。兄もそうですが、意外と自分の記憶能力の価値に気づいてない人が身近にいる可能性もありますよ」(箱さん)
まずは家族に、「0才の時、どうだった?」と聞いてみてはいかがだろうか。
※女性セブン2020年1月16・23日号