「梵天丸もかくありたい」というセリフは大ブームとなり、幼くして一躍「時の人」となった勘十郎氏だが、「自分ではあまり意識はなかった」と話す。
「あのシーンの撮影では、とにかく早くセリフが言いたかったのですが、監督は『まだだ!』と止めるんです。僕が出演していた舞台と違い、テレビでは、1つの場面をいろいろなアングルから何カットも撮影する。『なんでまだセリフを言わせてくれないのかなぁ!?』って思っていました。舞台とテレビの違いも勉強させていただき、今ではいい経験になったと思っています」
◆取材・文/宇都宮直子