都知事選の候補に急浮上(時事通信フォト)
「山本氏にとって都知事選はれいわ新選組をアピールする絶好のチャンス。自前の候補を擁立できそうにない国民民主や立憲民主も不戦敗をさけるために山本支持を打ち出す可能性が高いし、共産党や社民党も乗るだろう。そうなればかなりの票が見込める」(立憲民主党幹部)と期待されている。
もっとも、東京都知事選では再選をめざす現職知事が敗れたことはない。
選挙情勢分析に定評があるジャーナリスト・野上忠興氏は、「山本氏との一騎打ちは小池氏にとって好都合な展開」とこう指摘する。
「小池氏の強みは無党派層だけではなく、自民党支持の保守層や公明党支持層から票を集めることができることだ。山本氏が多少票を伸ばしたとしても支持層が重ならないから脅威というほどではない。一騎打ちなら小池再選の可能性が高まる」
その小池氏はこの間、自民党内の数少ない“援軍”である二階俊博幹事長と会談を重ね、公明党には都の予算に同党の要望を取り入れて取り込みをはかるなど再選にむけた布石を着々と打ってきた。
山口那津男・公明党代表は街頭演説で「都政がこれからも継続性を持って都民第一で進んでいくように、これからの東京をつかさどっていかなければならない」と小池支持をにじませている。
※週刊ポスト2020年2月21日号