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新型コロナだけじゃない 五輪時に流行懸念の感染症は75種

大勢の選手、観客間の「濃厚接触」は避けられない(写真/AFP=時事)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ネット上で「五輪・パラリンピックが開催中止に」とのデマが広まった。東京都はすぐさま否定したが、多くの人がこのデマに反応してしまったのは、五輪開催が“今、そこにある危機”と感じられているからではないか。

 新型コロナウイルスは夏前には終息に向かうとの見方もある。しかし、流行が懸念される別の感染症もある。

 日本感染症学会は、東京五輪で海外から持ち込まれる可能性のある感染症の一覧を公開している。そのリストには、マラリア、コレラ、細菌性赤痢、結核など75種の感染症が掲載されている。

 作成に関わった、日本感染症学会評議員の水野泰孝医師(グローバルヘルスケアクリニック院長)が最も懸念するのは「髄膜炎菌感染症」だ。

「髄膜炎菌感染症は致死率10%の病気で、現在アフリカなどで流行しています。昨年秋のラグビーワールドカップの際、オーストラリアから観戦に訪れた男性が日本国内で発症しました。

 インフルエンザと同じで咳やくしゃみから飛沫感染により拡大するので、一定期間、限定された地域に大勢が集まる『マスギャザリング』と呼ばれる状況によって感染のリスクが上がります」

 水野医師は「蚊媒介感染症」にも注意が必要と指摘する。2016年のリオ五輪で大流行したジカ熱(ジカウイルス感染症/蚊を媒介として感染)のほか、「デング熱」がこれに該当する。

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