芸能

木村拓哉、ソロライブで『夜空ノムコウ』を歌った覚悟と思い

ライブを2日間終え、スタッフらと有名焼き肉店で中打ち上げを行った木村拓哉

 歌手・木村拓哉(47才)が帰ってきた。ソロとして初めてとなるライブツアー『TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow』を2月8日にスタートさせた。

「2016年末にSMAPが解散して以来、木村さんはゲストとして忌野清志郎さん(享年58)を悼むイベントに出演し、歌声を披露したことはありましたが、自身のライブは一度も行っていませんでした。2015年のSMAPでの名古屋公演以来、5年ぶりのライブになります」(芸能関係者)

 SMAPファンの心残りのひとつに、解散騒動のため結成25周年を記念するライブがなかったことが挙げられる。それぞれが別の舞台で活躍するようになっても、ファンにとってやはりライブは特別だ。

 その日、満員の会場で「おかえり!」「待ってたよ!」という声が飛び交ったことからも、待ち続けた時間の長さがしのばれる。一方で、

「アーティスト路線を展開する木村さんですが、ソロだとどうしてもSMAP時代と比べられてしまうのではないか」(テレビ局関係者)

 と不安視する声も一部ではあった。だが、その声は一瞬でかき消えた。

 1曲目は、木村が考案した青く光るペンライトが観客の手で輝く中、始まった。『Flow』を歌い始めると会場は一気に木村の世界観に染まる。

 木村は新アルバムの曲を中心に20曲を歌い上げたが、最もファンを狂喜乱舞させたのは、9曲目の『SHAKE』だった。SMAP23枚目のシングルで、1996年のヒット曲。観客は総立ちになり、サビでは大熱唱。この日、いちばんの盛り上がりだった。

 冒頭の「プルゥーハー」という雄叫びで、ファンは大絶叫。歌詞を「今夜のライブは気持ちがいいもんだ」と変えるSMAP時代のお決まりも披露、当時と変わらないダンスも会場を熱くした。

 アンコール1曲目は「タクヤ」コールが響く中、木村が『夜空ノムコウ』の冒頭をアカペラで歌い上げる。観客は静まり返り、感極まって涙するファンの姿も見られた。

「SMAPといえば『世界に一つだけの花』がありますが、あれは5人それぞれが歌う5人の曲というイメージが強い。木村さんはファンの思いを考えかなり悩んだと思いますよ。それで木村さんカラーがもともと強めだった『SHAKE』と『夜空ノムコウ』を選んだんでしょう」(前出・芸能関係者)

 木村主演の人気ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)の主題歌『LA-LA-LA LOVE SONG』も歌い、まるごと木村が凝縮された135分はアッという間に感じるほどだった。

◆『夜空ノムコウ』を選んだ理由

 解散後、SMAP時代の曲を木村が初めて歌ったことにネット上には《どうして木村くんだけ歌うの?》《「新しい地図」の3人は歌えていないのに》というファンもいた。

 そうした疑問を抱かれるであろうことは、木村自身もわかっていたはず。それでもSMAPの曲を歌う決意は固かった。

後ろ姿もキマッてる

ソロとして初めてのライブツアー

関連記事

トピックス

《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン