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家族への扶養義務 「兄弟縁」を切る選択肢が賢明なケースも

ズルズルと繋がらずスッパリ関係を断つのも1つの手

 年老いた親が子に頼るのとは逆に、子がスネをかじり続けるケースがある。あるいは金銭的にもたれ合う関係をズルズル続ける兄弟もいる。

『もう親を捨てるしかない』などの著者で宗教学者の島田裕巳氏がいう。

「今は非正規雇用や未婚の増加などで子供が実家を出る機会が減った。自立心のないまま親子関係がズルズルと続けば、依存し合って最終的に共倒れしてしまいます。親の死後に子供が路頭に迷わず、自立して生きていけることが親の本来の望み。そのためにも子供の実家暮らしを断ち切り、自立を促す必要があります。

 また、保証人を頼むときは兄弟に頼らざるを得ないこともあります。しかし、ある程度の年齢になったり定年退職をしたら保証人になりづらくなる。兄弟の関係が意味を持たなくなるのです。それ以前に『兄弟捨て』しておくのも一手です」

 義理の老親を看取った後、実家に住む3歳下でフリーターの義弟を金銭面で支援していたA氏(66)は、妻と話し合い、ある決断を下した。

「私たち夫婦も金銭面での不安があるし、妻が今後、弟の介護で疲弊していくのが心配だったので、3人で今後のことを話し合いました。

 実家を処分し、その金を元手に自立してもらえないかと伝えた。最初はやんわりと抵抗しましたが、少しは覚悟していたのか、最後は納得したようです。疎遠にはなりましたが、今でも妻はたまに連絡を取っている。やむを得ないことだったと思います」

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