国内

新型コロナ予防 アルコール消毒の代用となるAP水、うがい薬

増産体制でもマスク不足は解消されず(時事通信フォト)

マスクも消毒液も品切れ状態(時事通信フォト)

 世界的に拡散している新型コロナウイルス。マスクやアルコール消毒液はどこを探しても品切れ状態で、この感染拡大に便乗し、それらを高値で売りつける「転売屋」まで登場。ネット通販ではマスクが「1箱4万円超え」という常識外れの価格で出回っている。常識外れの金額と捉えられないように、商品そのものは安くし、送料を異常な高値にする手法も生み出された。

 では、それらが手元にない人はどうすればいいのか。さまざまな情報が入り乱れるなか、医療従事者だけが知る「本当に役立つ新型コロナウイルス対策」を聞いた。

 いまや、手洗いの仕上げとしてアルコール消毒液で手を拭くことは常識となりつつあるが、ドラッグストアやネットでも手に入らない状態だ。実は、医療現場ではより高い除菌力を持つ「AP水」が使われることもあり、これならばまだまだネット通販などで入手可能であることはほとんど知られていない。これは「次亜塩素酸水」を低濃度に薄めたもの。「芽胞菌(ボツリヌス菌など)」まで殺せる能力を持ち、「これで手指を除菌する」という医療関係者も多い。

 医療経済ジャーナリストの室井一辰さんはこう話す。

「次亜塩素酸水は虫歯や歯周病治療など歯科の分野で消毒のために使われ、除菌用として注目されました。新型コロナウイルスや幅広い細菌に効果があると知られています。

 皮膚への刺激性など副作用も報告されていますが、濃度のごく低いものであれば有効でしょう。スマートフォンや部屋のドアノブなど身の回りの、よく手にするものの消毒に使うこともできます」

 AP水は、強い消毒効果が求められる歯科医院や動物病院では、「消毒もできて、消臭効果も高い」と置かれている場合も。薬局にも、薬の棚やケース、トイレなどの消毒用に大量に置かれている。

「アルコールのような独特なにおいがないので、市販のアトマイザーに入れて持ち運び、外出先で手指だけでなく、身の回りのものも消毒できます」(都内在住の薬剤師)

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン