国内

コロナ対策はうがい薬よりも水うがい&飲みうがい、目薬も

ウイルス対策として、医療従事者は水うがいや“飲みうがい”を推奨(写真/アフロ)

 感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。マスクやアルコール消毒液はどこも売り切れとなり、予防したくてもできないという人も少なくないだろう。そんななか、どういった形で感染対策をすればいいのだろうか。

 医療従事者が口をそろえる「最強の新型コロナウイルス対策」は、結局のところ「手洗い・うがい」だ。では、その方法についてはどうだろうか。うがい薬を使用した方が効果は高いのかというと、実際のところ、そうとは言い切れないという。秋津医院院長の秋津壽男さんが解説する。

「ヨウ素をベースにしたうがい薬は殺菌力が非常に高く、口やのどにいる善玉の常在菌まで殺してしまうため、かえって免疫力を低下させる恐れがあります。私も病院ではうがい薬を出しておらず、水うがいを推奨しています。

 また、常にのどを潤しておくことがウイルス対策においてとても大切です。5分に1回くらいのペースでお茶や水をほんの一口飲む『飲みうがい』も効果的。液体がのどを通ることで、表面に付着したウイルスや細菌が洗い流されて胃に落ち、胃の中の強力な胃酸でたいていの病原体は死滅します」

 さらに秋津さんは、洗眼薬の使い方にも警鐘を鳴らす。

「接触感染を防ぐ意味でも、目についたウイルスを洗い流すことは重要です。しかし、洗眼薬は、しっかりと化粧や目の周りの汚れを落としてから使わないと、ウイルスを目の粘膜に押し込んでしまうことになるので注意が必要です。

 新型コロナウイルスを殺菌できる目薬はありませんが、目を洗い流す意味では市販のもので効果はあります。私はドライアイに効く、涙液系の目薬を使っています」

 本当に有効な対策法を知ることが、感染防止の鍵となる。

※女性セブン2020年3月12日号

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン