共に暮らすようになって、生活が安定するようになったとあかねさんは話す。

◆ドキドキよりも“家族感”

 共通の知り合いや家族には、共に暮らすパートナーとして、互いを紹介しあうこともあった。そういう意味では公認の仲だ。仕事にも慣れて来て、あかねさんの生活は以前より安定した。

「私自身のいちばんの変化といえば、料理をするようになったこと。家に友人を招いたりもするようになりました。彼もけっこう料理が好きで、最近は交替で夕食をつくっています。まあ、お互いいい年なので、健康に気を使い始めたっていう感じでしょうか」

 もう一つ、あかねさんにとって大きな変化があった。昨年、父親が亡くなり、ほどなく、母親が認知症を発症したのだ。地方での一人暮らしは不安が大きいため、当面は都内に住む兄家族と同居し、将来的には施設への入居を検討しているという。

「兄ばかりに負担をかけられないので、引越しとか、家の手続きとかで、去年は大変でした。それをかなり彼が手伝ってくれて、助かりましたし、心強かった。転職相談から始まった関係なので、ドキドキするような相手ではなかったけど、一緒に住んで3年、結婚はしていなくても、“家族感”が強まった気がしますね」

 隣県に住む康史さんの母親はまだ元気だが、やはり高齢で一人暮らしのため、一人っ子の康史さんとあかねさんで、実家に出向く機会もできた。プロポーズされたのは、昨年末、お正月はお義母さんに顔を見せにいかないとね、という話をした折だった。

「急に籍を入れようと言われたから、え、どうして?って訊いちゃいました。彼は、将来を考えたら、やっぱりちゃんとしたほうがいいと思って、と。たぶん彼は、私が結婚したいと思ってると、思ってたんでしょうね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
宮崎あおい
《主演・大泉洋を食った?》『ちょっとだけエスパー』で13年ぶり民放連ドラ出演の宮崎あおい、芸歴36年目のキャリアと40歳国民的女優の“今” 
NEWSポストセブン
悠仁さまが2026年1月2日に皇居で行われる「新年一般参賀」に出席される見通し(写真/JMPA)
悠仁さまが新年一般参賀にご出席の見通し、愛子さまと初めて並び立たれる場に 来春にはUAE大統領来日時の晩餐会で“外交デビュー”の可能性も、ご活躍の場は増すばかり
女性セブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情
(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト