大量にマスクを買う人の姿も…(AFP=時事)

未だに続くマスク争奪戦(AFP=時事)

 とんでもない差別が横行している悲しい現状。特に酷い目にあっているのが医療関係者たちだという。

「母親が看護師というだけで、ほかの保護者から“学校に来ないでほしい”と言われた子供がいるそうです。もし自分が感染したら、その子の母親にお世話になるかもしれないのに…」(40代会社員)

「ドラッグストアで働いています。レジ打ちの際に商品に手を伸ばしたら、お客さんに“商品に触らないで!”“外国人の客が多い店なんだから、もし私が感染したらどう責任をとってくれるの?”と責めたてられました。仕方なくビニール手袋をして“申し訳ありません。触れずに打ちますので”とレジ打ちをしましたが、いまはお客さんが怖くて仕方がありません」(30代ドラッグストア店員)

 いずれも、無知による誹謗中傷であり、恥ずべき行為だろう。しかし、複雑な気持ちを抱きながら、非情な対応を余儀なくされる人もいるようだ。

「同居する息子は商業施設で働いているため、中国人客と接する機会が多かった。高齢の両親も同居しているので細心の注意を払っていましたが、先日“家族が安心できるように、しばらく家を出てくれないか”と伝えました。いま息子はひとりウイークリーマンション生活です。仕方がないとは思いますが、本当に寂しいですね」(60代主婦)

 仲のいい家族との関係にも深い亀裂を生む新型コロナウイルス。いまでは「病気自体より、感染者扱いされることがいちばん怖い」という声さえ上がっている。

※女性セブン2020年3月19日号

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