「屋台で安くておいしい料理が食べられるので、わざわざ手間をかけて家で作る意味がないんです。ひとり暮らし向けのアパートでは、キッチンがない物件もある。料理しないからキッチンはいらないという人が多いのでしょうね。外国ではお弁当も質素で、日本のキャラ弁のようなものを作っている家庭は見たことがない。SNSにアップされているキャラ弁の写真を見せたら、“クレイジー!”と言いながらも、尊敬していました(笑い)」
ただ、品数が少なかったり、同じメニューが続くと、気になるのが栄養面。これについては、コウさんも疑問に感じたことがあるという。
「フランスの女性に、“栄養バランスは心配じゃないか”と聞いたら、“家で料理を作ってばかりだと私が輝かないし、不健康になる。私が輝いてこそ家族が輝くのよ!”という答え。家族が幸せであるには、まず自分自身が幸せになるべきという思いがあり、それがご飯作りに対しても無理をしないという姿勢に表れているのでしょう」
※女性セブン2020年3月26日・4月2日号