国内

早慶大合格ランキング 昨年より46人増の「ツートップ校」は

3年間で3749人も志願者を減らした早稲田大学

志願者数を減らしても難易度は上がった早稲田大学

 今年の大学一般入試は、私学の雄である早稲田大、慶應義塾大とも志願者減だった。早稲田は2年連続、慶應は3年連続の減少だ。

 内訳を見てみると、早稲田は対前年比で6.1%(6762人)減の10万4576人で、文、基幹理工の2学部以外はすべて志願者減だった。一方、慶應は同8.2%(3421人)減の3万8454人で、4万人を割り平成以降最少の志願者数となり、全学部で志願者が減少した。

 今年の大学受験は安全志向が強く、難関大が敬遠される傾向が見られた。合格者数は繰り上げ合格を含まない正規合格者数で、早稲田大が464人減、慶應義塾大が247人減。志願者が減って合格者も減ったことになる。

 倍率(志願者数÷合格者数)は早稲田大が8倍から7.7倍へ、慶應義塾大は5.2倍から4.9倍に下がっているため、入りやすくなったように見えるが、「早慶に届かない受験生が諦めて、受験者のレベルは逆に上がっているのではないか」と予備校関係者は言う。今年も厳しい入試に変わりはなかったということだ。

 その中で、早稲田大、慶應義塾大の合格者が多かった学校はどこか見ていこう。

 早稲田大は13年連続で「開成(東京)」がトップだった。合格者は昨年より14人増加して235人。学部別では政治経済、基幹理工、先進理工、創造理工の4学部でトップだ。

 2位はこの3年、144人→164人→193人と順調に合格者を増やしている「渋谷教育学園幕張(千葉)」で、法学部でトップに立った。3位は「聖光学院(神奈川)」で、学部別では政治経済学部(開成とタイ)、商、社会科の3学部でトップだ。

 4位は公立トップの「湘南(神奈川)」で、教育学部でトップだ。5位は都立の「日比谷」、以下、女子校トップの「桜蔭」、「女子学院」、「豊島岡女子学園」(いずれも東京)と女子校が続いた。「豊島岡女子学園」は中高一貫校だが、再来年から高校募集を停止し、完全中高一貫校となる。

 早稲田大の他学部の合格者数トップを見ると、文化構想学部が「国立(東京)」だ。都立の進学指導重点校で、今年は合格者が22人増え135人となり、昨年の20位から9位に躍進した。東京の高校なのに京大に強いのも特徴で、今年は東大、京大ともに16人が合格している。

 国際教養学部は「頌栄女子学院(東京)」が21人合格で、2位に13人もの大差をつけた。国際教養学部は授業がすべて英語で、大学の学びのハードルは高い。「頌栄女子学院」は英語教育に定評があり、昔から帰国生受け入れを積極的に進めてきたことも影響しているようだ。文学部は「女子学院(東京)」、人間科学部は「栄東(埼玉)」、スポーツ科学部は「栄東」と「国学院大久我山(東京)」だった。

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン