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2020.04.01 16:00  週刊ポスト

コロナによる病院閉鎖の恐怖 がん治療や人工透析中断の恐れも

 代替の医療機関を探すにも困難が付きまとうという。

「放射線治療は機器によって性能などに違いがあり、すぐに別の医療機関で同じ治療が受けられるとは限らない。心配な人は、あらかじめ現在の医療機関から『治療計画書』をもらったうえで、万が一の場合に治療を引き継いでもらえる提携先の病院があるかを確認するとよいでしょう」(中川医師)

◆人工透析中止は死に直結

 治療の中断が命の危機に直結するのが、腎臓病患者の「人工透析」だ。獨協医科大学循環器・腎臓内科主任教授の石光俊彦医師が語る。

「腎臓の働きが10%以下に低下すると、血液の浄化が十分に行なえなくなり、老廃物の排泄や水分のコントロールができなくなります。そのため腎不全患者は人工透析を週3回、1回あたり4時間程度行ない、血液を浄化します。しかし透析を数日間受けられなくなると、体や肺に水が溜まってむくみや呼吸困難を生じたり、血液に老廃物が残って吐き気や意識障害などの症状が出る。最悪の場合、心不全などの合併症を引き起こして命の危機にさらされます」

 一般社団法人・全国腎臓病協議会は3月9日、新型コロナ感染拡大を受け、厚労省に要望書を提出した。同協議会の事務局長・金子智氏がいう。

「透析患者の治療が中断されることがないような万全の体制確立を要望しています」

※週刊ポスト2020年4月10日号

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