「不要不急の外出は控えて」という都知事からの要請後、週末の都内は閑散(3月28日、渋谷駅前 写真/時事通信フォト)

 死者数を増やさないためにも、重大局面のいまこそさらなる団結が必要だ。しかし、先が見えない自粛生活に息が詰まり、“コロナ疲れ”を感じる人が増え始めている。この“低感染率”を、いつまでキープできるかわからない。

「国民の意識が低下すると、これまで必死に築き上げてきた堤防が低くなり、一気に決壊するということになりかねない。意識という名の堤防をいかに維持するかというのが、今後の課題になるでしょう。そのためには、医療従事者など、現場で対応に当たっている人への特別な支援や、イベント中止や飲食業の営業休止にともなう経済負担を負う人々への重点的な経済支援などを導入するべきです。自発的にイベントを中止した人が損をして、強行した人は得をするというのは、あまりにも不公平。意識が高い人に負担が大きく、無責任な人には負担がない。これでは、やがて全員が無責任に流れてしまいます」(前出・篠田さん)

 仮に東京都がロックダウンしたとしても、日本式が崩壊してしまったということではない。ドイツの公共メディア『ドイチェ・ヴェレ』は、3月25日に「中国に近いにもかかわらず、日本では大規模な感染が発生していない。日本人は感染拡大を遅らせるために何をしているのだろうか?」という主旨の特集を展開した。

 その中で、「握手や頬にキスをする代わりにお辞儀をする日本の挨拶、幼少期から教えられている基本的な衛生教育などが、感染を遅らせる役割を果たしている」と分析。手洗い、うがい、マスクの着用は日本人にとって日常生活の一部であり、新型コロナが発生する前から当たり前の習慣として根付いていることに、大きな注目を寄せている。

「公衆衛生面の意識の高さは、大きなアドバンテージに変わりない。これまで同様に日本式を維持し、習慣化しながら本格的なロックダウンを行えば、局面を早く乗り越えられる可能性があります」(前出・篠田さん)

 日本人の“努力”にも限界がある。もっと現実的な政府のサポートが求められている。

※女性セブン2020年4月16日号

各国の新型コロナウイルス感染症の現在の状況(3月31日17時時点の数字)

関連記事

トピックス

元子役のパイパー・ロッケル(Instagramより)
「1日で4億円を荒稼ぎ」米・元人気子役(18)が「セクシーなランジェリー姿で…」有料コンテンツを販売して批判殺到、欧米社会では危機感を覚える層も
NEWSポストセブン
観音駅に停車する銚子電気鉄道3000形車両(元伊予鉄道700系)(時事通信フォト)
”ぬれ煎餅の奇跡”で窮状を脱した銚子電鉄を悩ませる「米価高騰」 電車を走らせ続けるために続ける試行錯誤
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
イスラム組織ハマスの元人質ロミ・ゴネンさん(イスラエル大使館のXより)
「15人ほどが群がり、私の服を引き裂いた」「私はこの男の性奴隷になった…」ハマスの元人質女性(25)が明かした監禁中の“惨状”
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈抜群のスタイルとルックスが一変…〉中国人美女インフルエンサーが示唆していた「潘親方(特殊詐欺グループのボス)」との“特別な関係”とは《薬物検査で深刻な陽性反応》
NEWSポストセブン
立川志らく氏(左)と貴乃花光司氏が語り合う
【対談・貴乃花光司氏×立川志らく氏】新大関・安青錦に問われるものとは?「自分の相撲を貫かなければ勝てません」“師匠に恵まれた”ことも一つの運
週刊ポスト
SNS上で拡散されている動画(Xより)
「“いじめ動画”関係者は始業式に不参加」「学校に一般の方が…」加害生徒の個人情報が拡散、YouTuberが自宅突撃も 県教委は「命にかかわる事態になりかねない」《栃木県》
NEWSポストセブン
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン
SNS上で拡散されている動画(Xより)
【栃木県・県立高校で暴行動画が拡散】学校の周りにインフルエンサーが殺到する事態に…県教育委は「命にかかわる状況」 弁護士は「典型的ないじめの構図」と指摘
NEWSポストセブン
中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト