国内

議員会館でバイトする記者、テレワークでの国会本会議を提案!

国民に自粛を要請するばかりだった首相が4月1日、マスク姿で現れた(写真/Getty Images)

 体験取材などでおなじみの女性セブンの名物記者、“オバ記者”こと野原広子が、世の中で話題になっている出来事に、ゆる~くツッコミを入れる。今回のテーマは「アベノマスク発動! でも、その効果は……」だ。

 * * *
「一世帯2枚ずつ配るって?」、「うち、3世代6人家族なんだけど」──。3月31日、安倍晋三首相が出した通達に、私の周囲はざわついている。「冗談だよね」と笑い出す人すらいた。

 新型コロナウイルスによる休業補償等で、国民に“条件付きで”現金を支給する国もある。ドイツは60万円、アメリカは大人1人13万円、香港は1人14万円…それに比べると、一世帯にマスク2枚とは。いや、お金は後で出すのかもしれないけど、それにしても2枚って何? この非常時にこの総理、大丈夫か?

 一昨年の秋から、議員会館でアルバイトをしている私。会えば立ち話をする仲の議員秘書がいるんだけど、3月半ばからの話題は「国会議員はなぜマスクをしないのか」ってこと。大きな本会議場ならまだしも、狭い委員会室でツバ飛ばして激論を交わしているときに、与野党ともにノーマスクって、この人ら、何考えてんの!? って不思議で仕方がなかったわ。この遅れが大事に至らなければ、とずっと祈っていたわよ。

 それはともかく、今回ほどSNSから目が離せなかったことはない。「感染爆発の重大局面」「今週末、不要不急の外出は控えていただきたい」、小池百合子都知事が緊急記者会見でこう言った3月末の週末のこと。

 医療関係の友達から、「4月1日ロックダウン発表確定。大手会社にはすでに連絡が入っています」とLINEが入ったんだわ。「そうなる前に食料の備蓄をしておくことをおすすめします」と。念のため新聞やテレビを見ても、そんなのどこにも出ていない。

 そうしている間にも、「3月31日の夜、発表。4月2日から都市封鎖」とか、「株価の影響を考え、3月末、東京市場が閉まったタイミングで発表」と友人、知人が続々と知らせてきたの。

「元都議会議員の××さんから聞いた」とか、「大手企業には内々ですでに通達済みだって」とか、いかにもそれらしいんだけど、よく見ればことごとく怪しい伝聞調。不安さゆえついつい信じそうになって、8時間ほどパソコンの前でメールチェックを続けちゃったわよ。

 結局、菅義偉官房長官が「明確に否定します」と答えて幕引きになったんだけど、それでも、「ホントかもしれない」と思っていた人がたくさんいたと思う。日に日に感染者が増えていき、“その段階”は近々来る、と多くの人が思っていたと思う。

 私が恐ろしいなと思うのは、いまも「新型コロナ、騒ぎすぎ」と言っている人たちのこと。“正常性バイアス”っていうんだってね。非日常なことが目の前で起こると、人間は「大したことない」と自分に言い聞かせて落ち着かせようとする。そして、動けなくなるんだって。東日本大震災のときの私がそう。揺られながら友達に「すごいね~」なんてのんきなメールを送っていたのは、怖くて怖くてたまらなかったから。それを認められたのは、ずっと後になってからだった。

 今回も、「テレビは見ない方がいい。脅かされるだけだから」とか「この騒ぎで誰が儲かるか、よく見た方がいいよ」とか言ってる人がいる。本人は“泰然自若”を気取っているつもりだから困っちゃう。そんな人たちも志村けんさんの死で笑っていられなくなった。「おれは大丈夫」という根拠のない自信を持てなくなったとそう思っていたら、永田町というところは違うんだね。たとえ政府が緊急事態宣言を発令しても、6月半ばまでの通常国会は休会しない方針なんだって。

 新型コロナウイルスで生活が困窮する国民にいくらお金を出すのか、小池都知事が「出入りを控えて」と名差ししたナイトクラブなどの補償はどうするのか、決めなくちゃならないことは山ほどあるのはわかるけど、国会議員のすぐ後ろには秘書がいて、衆参合わせて約500人の衛視さんがいて、霞が関の役人がいる。国が推奨しているテレワークで本会議をするわけにはいかないの!?

※女性セブン2020年4月23日号

関連記事

トピックス

バッキンガム宮殿が“黄色テープ”で囲まれる事態に …(左/司法省(DOJ)より、右/Republic公式Xアカウントより)
「3人で一緒に楽しもう」英・アンドリュー元王子とエプスタイン元被告、相手女性への「口封じに25万ドル」か…バッキンガム宮殿が“黄色テープ”で囲まれる事態に 
NEWSポストセブン
不起訴処分となった米倉涼子(2019年撮影)
《約180日ぶりに表舞台へ》女優復帰の米倉涼子、映画イベントに出席でトークセッション予定「何を語るかは本人次第…」
NEWSポストセブン
今大会では打者に専念すると報じられている大谷翔平
【WBC侍ジャパン】大谷翔平の“打者専念”でどうなる先発陣 日ハム伊藤大海&オリ宮城大弥を起用か 山本由伸は“ドジャースの意向”で制限がかかる懸念も
週刊ポスト
9月いっぱいで終了する『情報ライブ ミヤネ屋』
《『ミヤネ屋』は9月で終了も…》『ゴゴスマ』『とれたてっ!』、そしてNHK『ニュースーン』 午後の情報ワイドの大激戦を山田美保子さんが分析 
女性セブン
エプスタインと若い女性(民主党資料より)
《スケスケのセーラー服を着て膝をつき…》「エプスタイン文書」から膨大な“少女の動画”発見、資料が示す“現場での行為内容” 
NEWSポストセブン
女優の天野はな(左)と木竜麻生(右)(事務所HPより)
《朝ドラや大河だけじゃなかった》天野はな、木竜麻生、森田望智、伊藤万理華…NHKによる「見い出し・囲い込んで・育てる」パターンでブレイクするアラサー女優たち
NEWSポストセブン
2025年に成年式を終えられた悠仁さま
《皇族一人あたりの警備費が表に出ないワケ》悠仁さま「公務全出席」報道で「警備費」に懸念も──側衛との意外な関係 
NEWSポストセブン
(朝鮮通信=時事)
《顔が変わった?》北朝鮮・金正恩総書記の愛娘ジュエ氏「あか抜けて、口元には上品さも」85日ぶり登場で“驚きの姿”──成長期かそれとも……バツグンの存在感を発揮 
NEWSポストセブン
1992年、黒海艦隊の取材でクリミアを訪れた(撮影/山本皓一)
《追悼・落合信彦氏》エルサレムでは銃撃に遭遇したことも… それでもなお現場取材を続けた理由「“今”を必死で生きる気持ちを忘れないでいたいから」の言葉
週刊ポスト
2025年11月、ホーコン王太子とメッテ=マリット妃
《彼女は17歳だよ。きっと楽しいと思う》ノルウェー王室激震、エプスタイン元被告と次期王妃の“黒塗り”メール――息子マリウスは“性的暴行”裁判渦中 
NEWSポストセブン
現地では大きな問題に(時事通信フォト)
《トゥクトゥク後部座席での行為にタイ現地の人々が激怒》フランス人観光客の“公開露出”に目撃者は「丸見えだった」 入国ブラックリストに
NEWSポストセブン
本来であれば、このオフは完成した別荘で過ごせるはずだった大谷翔平(写真/アフロ)
《大谷翔平のハワイ訴訟問題》原告は徹底抗戦、大谷サイドの棄却申し立てに証拠開示を要求 大谷の“ギャラなどの契約内容”“資産運用の内幕”が晒される可能性も浮上 
女性セブン