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ズワイガニやほっき貝、身欠き鰊など 道南の名物駅弁

津軽海峡越しに函館山を望める

 道南いさりび鉄道は北海道新幹線も乗り入れる木古内駅―五稜郭駅間の37.8kmを結ぶ路線。写真は釜谷駅―泉沢駅間。海岸沿いを走行し、津軽海峡越しに函館山を眺めることができる。五稜郭駅で函館本線に乗り換えると、隣駅の函館駅や長万部駅方面へ行ける。旅と鉄道、駅弁を愛するフォトジャーナリストの櫻井寛氏がガイドする、道南の名物駅弁を紹介しよう。

◆母恋駅「母恋めし」

母恋駅「母恋めし」

丁寧に包まれている

 ホッキ貝のおにぎり2つ、燻製卵、スモークチーズ、漬物、飴が入る。「娘さんに作っていたお弁当がルーツの愛情あふれる駅弁です」(櫻井氏、以下同)。1188円。

*新型コロナウイルス対策で4月現在、駅売店での販売を停止。予約すれば駅で受取可

◆函館駅「鰊(にしん)みがき弁当」

函館駅「鰊(にしん)みがき弁当」

 濃厚な風味の身欠き鰊の甘露煮、数の子が並ぶ。「鰊のほろほろ感も絶品、シンプルだけど、函館に行ったら食べずにはいられない。必ず買う駅弁です」。980円。

◆長万部駅「かなやのかにめし」

長万部駅「かなやのかにめし」

包装が食欲をそそる

 1950年発売。ズワイガニを使い、炒った身はふわっと香ばしい。「かにめしを初めて駅弁にした元祖。筍の食感もいい仕事をしています」。1180円。

●写真・監修:櫻井寛(さくらい・かん)/1954年長野県生まれ。旅と鉄道をこよなく愛するフォトジャーナリスト。好物の駅弁は6000食以上を完食。近著『にっぽん全国100駅弁』(双葉社刊)をはじめ、著書多数。

※週刊ポスト2020年4月17日号

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