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追悼・関根潤三さん 「享年93」、実は「94歳」だった

関根さんは「元祖二刀流」だった(写真/共同通信社)

 野球評論家の関根潤三氏が4月9日、老衰で“93年”の生涯を閉じた。選手としても、指導者としても、ユニークな経歴をたどった野球人だった。

 1950年に近鉄に入団。当初は投手として活躍したが、打棒を買われて野手としても出場するようになる。

 投手として65勝94敗、防御率3.42。打者として打率2割7分9厘、1137安打、59本塁打424打点の生涯成績。オールスターには投手と野手の両部門で出場。大谷翔平の半世紀以上前に「二刀流」を実現していた。

 指導者としては「育成の鬼」と呼ばれた。

 広島コーチ時代には山本浩二、衣笠祥雄らを、大洋監督時代は高木豊・加藤博一、屋敷要の「スーパーカートリオ」を、ヤクルトでは池山隆寛、広澤克実らを育てている。

 何より野球ファンに印象深いのは「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)での好々爺キャラだ。柔和な笑顔と飄々とした語り口にはファンが多かった。

 本誌・週刊ポストにも何度も登場し、「関根節」を披露。中でも驚きは“誕生日詐称”の告白だった。戸籍上は昭和2年(1927年)3月15日生まれなのに、大正15年12月25日生まれだった。

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