電話診察が終わると、患者の希望する薬局に治療薬の処方箋がFAXなどで送られ、薬局の薬剤師が電話などで服薬指導してくれる。
「治療薬は薬局から患者宅に郵送されます。中には、処方箋を患者の自宅に郵送し、患者かその家族が薬局まで取りに行くシステムの病院・薬局もあります。支払い方法はクレジットカードで決済するケースがほとんどです」(日本遠隔医療学会常務理事の長谷川高志氏)
◆「症状の伝え方」がカギ
ただし、通院中の医療機関が電話診察に対応しているとは限らない。その場合、パソコンやスマホのテレビ通話機能を使った「オンライン診療」を受ける方法がある。
「事前にオンライン診療を受け付けている医療機関に予約し、テレビ通話で診療を行ないます。テレビ画面を通して直接顔を見ながらやり取りできるので、患者が息苦しそうにしていないか、顔色は悪くないかなど視覚的な情報も判断できる。
オンラインで薬をもらう際に注意したいのは、正確な情報を伝えるのが重要だということです。かかりつけ医から処方されていた薬がある方は、オンライン診療の医師に服薬歴を正確に伝えるため、『お薬手帳』を見ながら説明するようにしてください」(前出・谷本医師)
今後は、持病の慢性疾患に限らず、初診の場合でも、オンライン診療が受けられるようになる可能性がある。政府は4月5日、新型コロナ拡大を受けて認める方針を固めた。