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2020.04.17 07:00  NEWSポストセブン

呼吸器科医が告発「医療崩壊による命のトリアージは目前」

「医療スタッフが感染や疲弊で不足してくると、人工呼吸器などの医療機器を安全に使用するため麻酔科医がそちらに回されることになる。すると当然、麻酔科医が担当するはずだった手術が行えなくなる」

 所属する病院でも、4月から手術の数を減らし始めているという。

「手術すれば助かる命を助けられない、手術が間に合わないというケースも十分起こりうる。救急車で運び込まれても、場合によっては緊急手術ができない可能性さえある」

 聞いていると医療崩壊と一言で言っても、レベルやステージがあることがわかる。ガンの診断基準のような世界的な基準となる分類や段階があれば、今何をすべきか次に何を準備すべきかが捉えやすいのではないかと、素人ながらに考えさせられる。

 また、ここ数日、輸血用血液が不足してきたというニュースが流れている。治療を必要としている患者に十分な治療ができない、助けられる命が助けられない状況はますます深刻化してきているようだ。

「ダイヤモンド・プリンセス号の感染が起きてから、すでに2か月以上が経っている。対策を取るには十分な時間があったはずなのに、国はいったい何をしているのか?」

 安倍首相は14日、「諸外国と比しても、わが国の対応が遅かったとの指摘はあたらない」と述べているが、医療現場の最前線で戦っている各国の医師たちの反応は真逆だという。

「こんなに中途半端で甘っちょろい外出自粛要請だけで、1か月で感染が収束に向かうのかと、鼻で笑われたよ」

 様々に波及し、複雑にそして深刻になっていくこの医療崩壊をどこで食い止めるのか? 新型コロナウイルスの感染拡大は怖い。だがもはや、怖いのは感染ばかりではなくなってきているのだ。

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