しかし、安倍首相がまたも朝令暮改を繰り返したことで、国民の信用を一挙に失った。二階派議員が語る。
「二階幹事長も公明党も、すでに安倍首相では危機を乗り切るのは難しいと見切りをつけている。与党が中心になって経済対策を作り直す。総理はコロナが収束した段階で役割を終え、総裁選に突入する。二階さんは石破茂・元幹事長や竹下派、石原派など非主流派幹部と会合を持ち、ポスト安倍で動き始めている」
自民党内では思い思いに安倍政権から逃げ出す準備を始めた。このまま政権の命運が尽きれば、全国民がコロナ禍のなかに取り残されることになる。
※週刊ポスト2020年5月1日号