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40億円の借金を背負った居酒屋経営者の「秘策」

「小心者だからできたことが多くありました」(湯澤剛氏)

 また、苦しいときに陥りがちなのが「被害者意識」。中国が悪い、政府が悪い、行政が悪い・・・・など他人や状況を責めて自分は被害者なのだと考え始めます。そうなると前向きに考える力は減退し、悪循環が起きてきます。そうならないために、日頃から「感謝力トレーニング」をしています。自分は恵まれている、周囲にはこんなにありがたいことがある、という発想の転換ができるようにしておくと、「被害者意識」というダークサイドに落ちることが少なくなります。

 こんなときだからこそ、自分の心の強さと弱さに向き合い、「生かしていただいている」という感謝の思いを深く抱くトレーニングをしていただきたいと思います。

◾️撮影・浅野剛

【PROFILE】湯澤剛(ゆざわ・つよし)/株式会社ユサワフードシステム代表取締役。1962年、神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学法学部卒業後キリンビール入社。国内ビール営業を経て、ニューヨーク駐在、医薬事業本部海外事業担当などに従事、1999年、父の急逝を受け、株式会社湯佐和を引き継ぐ。40億円という莫大な負債を抱えて倒産寸前だった会 社を16年間かけて再生。2018 年に株式会社ユサワフードシステムを設立。経営業以外に、これまでの体験を元にした講演活動なども行っている。

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