スティーブン・ハーン局長もこのほど米テレビ局のインタビューで、「今年の冬、新型コロナウイルス感染症が第2次流行を迎えるのは間違いなくあり得ることだ」と警告を鳴らしている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も「新型コロナウイルス感染は容易に再活性化する可能性がある。今最大のリスクの一つは油断することだ」と語っている。
このため、ワクチンの開発が急がれるが、ハーン氏は「新型コロナウイルス感染症のワクチンがなるべく早く開発されるよう努力しているが、来年3月ごろになるだろう」とも述べている。
ワクチンについて、中国疾病管理センター(CDC)の高福則所長は、新型コロナウイルス感染の再流行に対処するため、今年9月にも緊急時にワクチンが使用される可能性があるとの見方を明らかにしている。高氏によると、すでに現段階で第3段階のワクチンの臨床試験が行われており、開発は間近だという。「来年早々にはウイルス感染予防の新薬が実用化されるとみられるが、いまワクチンの安全性と有効性を最優先課題にして開発を急いでいるところだ」と高氏は語っているという。