貧困や虐待から子供を救う窓口とは

「いまは“子供を連れて買い物に行くな”という風潮のため、親が家に子供を放置してスーパーに行く可能性があります。しかし乳児であれば寝返りを打ったときに口がふさがれてしまったりと目を離したすきに何が起きるかわからない。こうした“放置行為”は日本では見逃されがちですが、海外ではすぐに通報される。これもネグレクトにあたります」(高祖さん)

 もう少し成長した子供であれば「ステイ・ホーム」が性犯罪につながる恐れもある。公益財団法人「あすのば」代表理事の小河光治さんはこう話す。

「カラオケボックスやネットカフェなど安価で長時間ひとりで過ごせる場所は軒並み閉鎖されており、家に居場所がない子供たちは社会のなかで比較的安全な場所からも締め出されてしまっている。このため『ウチに来たら?』との誘いについていき、性的暴行などを受けることも起こり得ます。子供が事件に巻き込まれるとよく『なんで夜遅くに外にいたんだ』と批判されますが、子供たちには家にいられない理由があるのです」

※女性セブン2020年5月21・28日号

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