国内

「俺コロナ」バカ続出で愛知県が注目されるという気の毒さ

名古屋の歓楽街も人影はまばら(時事通信フォト)

 大都市・名古屋がありながらも、東京・大阪と比べると、どこか地味なイメージを持たれがちな愛知県。それが新型コロナウイルスの流行以来、ネットで注目を集める地域となっている。ニュースの見出しにまでなった「俺コロナ」によって注目を集める愛知県の存在感について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が考察する。

 * * *
 ネットにおける各都道府県の偏見的なものは毎度盛り上がる。群馬県の場合は「未開の地グンマー」という言葉があり、発展途上国に住む部族の写真とともに「グンマーの実情」などと書かれる。

 大阪は「大阪民国」で東京は「トンキン」と書かれ、民度の低さをバカにされる。民度の低さといっても「やたらと行列ができる」「電車が混んでいる」「犯罪が多い」といった人口の多さに伴うものが多いのだが、その他の地域の人々からこの2大都市はバカにされている。

 今回のコロナ禍で一躍脚光を浴びたのが愛知である。何しろ「俺コロナ」と店や役所で言う男が続出したのである。愛知のメディアが特にこの手の騒動が好きで進んで報じた可能性はあるものの、他の都道府県と比べて明らかに「俺コロナ男」の発生件数が多いのである。

 匿名掲示板・5ちゃんねるでは愛知のこうした例がまとめられている。「★2020 愛知コロナ」と題されたこのまとめは、日々更新されて、5月16日現在、14件が紹介されている。

 1つ目は「03/04 蒲郡 比パブ『コロナをばらまいてやる』比嬢感染→本人コロナ死(50代 男)」である。テレビでも散々取り上げられたが、開店時刻前にフィリピンパブを訪れ、入口のソファーで寝転がった後、接客する従業員と濃厚接触をしてカラオケをした男性のことだ。その後警察が捜査に動いたものの彼は死んだ。以後、「03/29 名古屋駅前 ビックカメラ『コロナビーム』(42歳 男)」を経て最新が「05/15名古屋 中川区『俺はコロナだ、コロナばらまくぞ』と息を吹きかけ隣人脅迫(54歳 男 バイト)」等の例が次々と挙げられた。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン