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1971年「史上最高のオールスター」の記憶 平松政次氏が回顧

 チームメートに「ミスタープロ野球」がいたことも大きな喜びだった。

「僕は子供の頃から長嶋(茂雄=巨人)さんの大ファンですが、自分から声をかけるなんておこがましくてできませんでした。今でこそオールスターでは選手たちが和気藹々としていますが、当時は全然違った。セのチームメートであっても、あくまでもライバル。シーズン中に何度も投げ合った江夏、堀内(恒夫=巨人)とは、球宴のベンチで一言も話しませんでした。オールスターゲーム特集を組んだ『ベースボールマガジン』の表紙に3人で登場したのですが、その撮影中も喋らなかったですね。それぞれが“コイツには負けられない”というオーラを出していたから、互いに声をかけられる雰囲気じゃなかった。昔はそれが普通だったんです」

※本文の所属球団は当時のもの。

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