国内

コロナ第2波襲来の現実味 過去には第1波超える感染症禍も

クラスターの発生で再び休館した北九州市の小倉城(時事通信フォト)

クラスターの発生で再び休館した北九州市の小倉城(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国的に解除されたことで、ようやく日常生活を取り戻しつつあるが、やはり怖いのは感染者が再び増加する「第2波」の襲来だ。すでに、その入口ともとれるクラスターの発生も確認されている。では、第2波はどのくらいの被害をもたらす可能性があるのか──。ニッセイ基礎研究所・主席研究員の篠原拓也氏が、過去のパンデミック事例や海外の研究動向をもとに、3つのシナリオを予測する。

 * * *
 新型コロナウイルスは、アメリカ、ブラジル、ロシアなどで、引き続き感染拡大が続いている。感染者数と死亡者数が最多のアメリカをはじめ、ブラジルやロシアなどの新興国で感染者数の増加が著しい。今後はアフリカの紛争地など、医療体制が脆弱な地域での感染爆発が懸念されている。

 一方、日本では新規感染者数が減少して、5月25日に緊急事態宣言が全面解除された。現在は「密閉・密集・密接」の3密を回避しながら医療体制を整えつつ、生活や社会経済を徐々に再開している段階だ。

 だが、どうしても気がかりなのが、再び感染拡大を引き起こす「第2波」が本当にやって来るのかということだろう。もちろん新薬やワクチンの開発も引き続き進めており、第2波に備えた取り組みは進行している。

 しかし、緊急事態宣言解除後に、北九州市などでクラスターとみられる、複数の新規感染者の発生が確認されており、第2波への懸念は高まっている。

 では、第2波はどのように襲来する可能性があるのか。過去の事例などをもとに、少し考えてみたい。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン