とりあえず、おとなしい人なんですなあという印象だったが、それが突如、北海道テレビのドラマ『チャンネルはそのまま!』で、「バカ枠」で採用された新人記者役で見事な暴走っぷりを披露。生放送中の天気予報士の後ろで虫取り網を振り回しながら映り込んだり、デパ地下の中継現場で勝手に試食したり、ワニに抱き着いて捕まえたり、驚くべき姿を見せつけた。これは進化なのか、脱皮なのか? それはともかく、多くの視聴者が、「芳根京子の進化系」に納得し、拍手したと思う。
ところが、『大江戸グレートジャーニー』にさらに進化した暴れキャラになって現れた京子。番組のインタビューで、山本耕史は「(芳根さんには)不思議な魅力が…」と語っていたが、言い得て妙とはこのことだ。というか、他に表現のしようがなかったのかもしれない。
今後、このドラマには、キテレツな姿で「地獄に落ちる」と言い出す占い師で室井滋、微笑んでいるだけなのに貫禄たっぷりの大奥を支配する尼僧姿の大地真央など、強烈な女優も出演する。大先輩を前に芳根京子がどう暴れるのか。私が観察した限りでは「誰とも目を合わさず、遠くを見ているような表情になった瞬間」が、彼女の“暴れスイッチ”が入った時である。特技はピアノとフルートと持久走だという。持久走…まだ、何かやってくれそうな予感がする。こうなったら、とことん見守らねば。