ただし、大学側の見解や物証が出ても、『女帝』に登場する同居女性の告発や、エジプトではかつてコネやカネで卒業証明書などを購入できたという情報もあり、学歴詐称疑惑が完全に払拭されたわけではない。
この疑惑は小池知事が改めて卒業証明書を公開し、その上で、正々堂々と疑惑を追及しているメディアの取材を受けてその正当性を証明すれば済む話である。前出の大学関係者は、「この問題はエジプト政府の高官レベルでも話題になっている。日本政府などが絡んで大きな騒ぎになると、在エジプト日本国大使館が動いて調べるなど、エジプト政府との関係でも大事になる」とも語る。
2期目を目指す現職都知事は自らの身の潔白を説明する責任があるのではないか。さもないと、この不毛な議論がいつまでも止むことはないだろう。
※女性セブン2020年6月25日号