大学側が卒業をこのように認めている以上、それを覆すのは難しいのではないか。
さらに言えば、2016年に小池知事が初の女性都知事として当選した際に、カイロ大学のガーベル・ガード・ナッサール学長(当時)が地元のテレビ番組に出演し、「カイロ大学文学部社会学科の卒業生である小池知事を誇りに思う」と発言していた映像も存在する。
肝心の学力はどうか。当時の彼女の語学力では卒業が困難であることは誰もが認めるところだ。
留学時の小池知事を知る人物が語る。
「小池さんの父親は石油商で、彼の人脈で知り合った元エジプト情報相のアブデル・カーディ・ハーティム氏というエジプト人有力者のおかげで、ホームステイ先やカイロ大学への推薦書なども手配できたといわれています。当時のエジプトはカネとコネの世界ですから、彼女の人脈は大きな武器となったことでしょう」
あるカイロ大学の関係者はこんな話を打ち明ける。
「ナッサール前学長は現職中(2013〜2017年)に、小池氏の学歴詐称疑惑を問い合わせてくる日本人の記者には、小池氏の卒業証明書を惜しみなく提供する方針だった。現学長になってからプライバシー保護の観点から個人情報を提供しなくなったが、当時は相当数配ったから、日本のメディア関係者には小池氏の卒業証明書のコピーを持っている人がたくさんいるはずだ」
つまり、“物証”はあるということ。