身体の衰えを目の当たりにすると、家族も戸惑い不安になる(写真はイメージ)

◆ただいま、歩行維持策を絶賛模索中!!

 以前、母のデイケアがどんなものか覗きに行ったとき、平行棒で歩行練習する光景を見て、非情に戸惑った。

 一見意気揚々と、大声で冗談を言い放つようなおじいさんたちが、右足を出して次に左足…と練習している。

 衰えるというのは頭でわかっていても、どうもピンとこなかったが、並んで歩ける母は余裕で課題をクリアし、満面の笑みだった。

 あれから母の歩行は着実に衰えてきている。それが自然な老いだと思えれば、こんなにザワつかないのだ。
 実は、母のデイケア休止はケアマネジャーとサ高住のホーム長の強いすすめによるもの。集いに出れば感染リスクがあり、万一、母が感染するとサ高住の居住者や職員全員に多大な影響が出るからだ。

 命と健康と、周囲への責任。何ともしがたい三つ巴の争いだ。母にとって最善の選択だったサ高住での生活に、こんな障壁があったとは…。

 とはいえ、嘆いていてもしかたがない。時々散歩に連れ出したり、サ高住内でのアクティビティー再開を切にお願いしたりする日々だ。訪問リハビリという手もあるらしい。

“母の歩行を守る作戦”の模索とコロナとの闘い、はまだまだ続く。

※女性セブン2020年7月2日号

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