そして夫婦が共働きのリモートで、一日何時間か自宅で働いているという点も共通しているという。
「妻も夫もテレワークをしていると、夫婦で顔を合わせる機会が増え、なおかつどちらも仕事をしつつ家事も分担しないといけない。そうするとちょっとしたことで口喧嘩が始まってしまいがちです。こうした夫婦仲の悪化が、不倫の引き金になっているんです」
夫婦にとって緊密であればあるほど、ストレスをため込む結果になるということなのだろう。実はコロナ禍と不倫を関係づける、こんな数字もある。
不倫をしている既婚男女に行ったアンケートで、「コロナ禍の最中に不倫を始めた」と回答した人は13.3%。この数字から、もともと不倫をしていたわけでなく、コロナ感染が蔓延したことによる生活の変化が、不倫を始める一因になったと考えられる。
「人はなぜ不倫をするのですかと、よく質問されるのですが、癒しを求めているからだと思います。不倫に走る人は、配偶者に物足りなさを感じていたり、虐げられていたりなど、常日頃から不満を抱いています。そんな時に不倫相手は優しく癒すように接してくれますから、つい気持ちがなびいてしまうのです」
皮肉にもコロナ禍が夫婦間の不満を顕在化し、感染リスクを抱えても心の隙間を埋めようとあえて不倫に走ってしまうのだろう。