息苦しさを感じるのも事実(時事通信フォト)

 ああ、想像するだけでも胸踊ります。見事に返せたら、さぞスッキリするでしょう。ただ、とっさの場面で即座に反応するのは簡単ではありません。タイミングを逸して言えなかったときには、そんな残念な行為に精を出す「マスク警察」に対して、思いっ切り憐みの目を向けてしまうのがオススメ。

●安直な「正義」を振り回すことが偉いと勘違いできる愚鈍さ
●そうせずにはいられない不満だらけの人生と根の深い寂しさ
●攻撃対象を見つけて不安を紛らわそうとする人としての弱さ

 この3つの柱を軸にすれば、相手が男性だろうが女性だろうが高齢者だろうが若めだろうが、頭の中で存分に憐れむことができます。返す刀で「ああはなりたくないものだ」と自分に言い聞かせたり、「おかげで『正義』が持つ危険性を実感することができた」と反面教師にしたりすれば、深い満足感を覚えることができるでしょう。

 ここまで心の準備をすると、実際に「マスク警察」に取り締まられてみたい気になってしまうかも。だからといって、無駄にマスクをはずすという困った行動に出ないように、くれぐれも注意して自分を律しましょう。マスクや人間の業と上手に付き合いながら、いつもと違う夏を安全に心穏やかに過ごしたいものです。

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