関西に住む元メーカー勤務のAさん(72)も、緊急事態宣言下で人間関係の整理を実行した。
「10年前から、同級生6人と同窓会を兼ねた旅行を3か月に1度のペースで欠かさず続けていました。今年の春から新型コロナの影響で中止していたのですが、先日“コロナがいつ収束するかわからない。もう6人での旅行は止めよう”と切り出したんです。
もちろん感染拡大も大きな理由ですけど、正直に言えば、6人全員と気が合うわけじゃなかった。カネと時間を使って無理してみんなで定期的に集まるよりも、気の合う人と個別に時々会えればそれでいいんですから。残りの短い人生を考えたら、そのほうが有意義。提案するのには勇気が要りましたが、意外にも皆が賛成してくれました」(Aさん)
※週刊ポスト2020年7月24日号